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株式会社リンクス・ホリ

埼玉県さいたま市大宮区土手町
一丁目13番地3

TEL: 048-779-8425
FAX: 048-779-8426

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自然に、片付ける(陶芸家三宅直子さんの点前座にも水屋にもなるキッチン・5)

さいたま市で茶室建築/リフォームをしていますリンクス・ホリ、茶と家プロジェクトです。 

茶の湯とともに暮らす方のご自宅にお邪魔して、お茶を一服点てていただき、支度や片付けなどを見せていただく連載「お茶を一服、いただけますか」、
前回に引き続き陶芸家・三宅直子さんのキッチンからお送りします。

初めから読まれる方はこちら

準備、お点前、インタビューとご紹介しましたが今回が最終回。
「片付け」について伺っていきます。


清める、乾かす

kataduke1.JPG
ペニンシュラキッチンのワークトップとコンロをお点前スペースに見立てた直子さんのお茶空間。
片付けは隣のシンクに流せますので愉快なほどスムーズでした。

鉄瓶、水指の水をシンクに空け、茶筅や菓子切、茶巾も清め、ワークトップやコンロの上で自然乾燥。
茶碗もシンクの中で清め、壁面のワークトップで壁に寄せて乾燥。

kataduke2.JPG
お茶碗は壁に沿わせて


仕舞う

そして次のご飯のお仕度をされる前に、乾いたお道具からしまっていきます

miyake_02shitaku.JPGのサムネール画像
第一回でご紹介した茶道具専用の戸棚に収納。

前回のインタビューで伺った失敗譚で、「お道具を使用後すぐにしまったために貫入にカビが...」という悲しいお話がありましたが、
焼き物も半日~1日しっかり乾燥させれば安心です。

直子さんの収納と言えば、こちら、お気づきになりましたでしょうか...?

chasen_sakasama.jpg
イソギンチャクみたいなこの子

個人的に目から鱗だった収納方法なんですが、
こちら、乾ききった茶筅を、さかさまにした茶筅直しの中に立たせているんです...!

chasen.jpg
茶筅直しは濡れている茶筅がすぼまらないように、穂先の中に入れてぐっと広げるようにしてつかうんですが、乾いてからも入れっぱなしにしてしまうと茶筅の柄が割れる原因になってしまいます。
なので毎日使用しないときなどは茶筅と茶筅直しは別々にしまうことが多いんですが、場所を取りますよね。

それが直子さん式になるとこう。
chasen2.jpg

コンパクト かつ 安定感もあって合理的。
そしてなんとなくかわいい。
随所に快適にするアイデアが詰まっていて素敵です。


以上、陶芸家三宅直子さんの水屋にも点前座にもなるキッチンでお茶を一服いただきました。
直子さん、大変ありがとうございました。


まとめの学び

道具は使いやすく、ひとところにまとめておくべし

使いたいものは、目につくところに出してテンションを上げるべし

目隠しのないオープンキッチンは、工夫次第でお茶空間になる

高さのある道具(ここでは水指)は空間を引き締め、結界を作る

使用後の道具はとにかく乾かしてから、定位置へ


n studioオープンアトリエ

東京都町田市南成瀬の直子さんのアトリエ[「'n studio(エン スタジオ)」では、陶芸制作の場として毎月オープンアトリエを開催されています。

・毎月第1・3金曜日 または 第2・4金曜日
・9:30-12:00 または 14:00-16:30
・会費 ¥5,000/月
・土代(釉薬・焼成費込み) ¥1,000/800g
・入会金 ¥5,000
・JR横浜線「成瀬」駅より徒歩約15分
・お問い合わせ: mail@e-n-studio.com


おわりに

はじめての茶と家コラムということで、大変手探りの取材でしたが、快くご対応いただき直子さんには心から感謝を申し上げます。記事作成においてもたくさん書かせていただきたいことがあり、分量が膨らみ時間もかかってしまいました。
取材させていただいたのが5月だというのに、もう7月...

しかし書きながら私自身がとてもたのしく学ばせていただくことができました。
本当にありがとうございました。

次回以降はもう少しギュッとまとめることを意識しながら、
毎月一件の更新ができるよう取り組みます。

引き続きご覧いただけたら幸いです。

茶と家コラム担当:W
staff_w.jpg


【茶と家コラム】キッチンで、美しく、茶を点てる/陶芸家・三宅直子さんのキッチン・4

短い梅雨はもう遠くなってしまったのか、明るい太陽が輝く日が続きます。 

埼玉県さいたま市の茶室デザイン/設計・施工事務所、リンクス・ホリです。


茶の湯とともに暮らす方のご自宅にお邪魔して、お茶を一服点てていただき、支度や片付けなどを見せていただく連載「お茶を一服、いただけますか」。
前回に引き続き陶芸家・三宅直子さんのキッチンからお送りします。


茶を点てる

前回のお仕度で、鉄瓶を火にかけ、水指に水、棗に抹茶を張り、お道具をシンクとコンロのあいだに整えました。

miyake_01map.jpgのサムネール画像

↑④番を点前座、③番を客座に見立てて

直子さんのキッチンユニットはコン前のパネルやダイニング側の立上がりがない、とことんフラットなタイプ。ダイニングテーブル側から見たときにもすっきりとお茶空間らしく映ります。

IMG_0417.JPG

コンロの隣を点前座に見立てた直子さんのお茶空間、風炉のように鉄瓶を火にかけたままお点前ができます。
お茶碗を濯いだ際のお湯や水をすぐシンクにあけてもいいのですが、そこは一旦建水にあけます。

「シンクも真横にあるんですが、お客様の前で直接シンクに流すよりは建水にあけた方がいいかなと。あと、鉄瓶なので正式なお点前では水指は使わないのですが、ここはあった方がお茶らしく見えるのでいつも用意しています」

合理性とパフォーマンス性を備えたおもてなし、たのしく拝見しました。


それでは、一服頂きます
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幾何学模様と湖のような淡い青緑色という、 これまでの三宅直子作品の特徴を踏襲しつつも、 土と釉薬の表情がより豊かで侘びた佇まいの新作

お菓子、お茶ともに器はもちろん直子さんの作品。
特にお茶碗は、「今日のために焼きました!」と新作をご用意くださいました。心づかいとクリエイブが爆発していてさすがの一言です。


IMG_4800.JPG
銘々皿は「かさね」シリーズ
次回に続きます

Q:お茶をはじめたきっかけはなんでしたか

A:多摩美術大学の大学院生時代に住んでいたアパートの大家さんに、地域の文化祭で華道家の方が花を生けるお花入れを依頼されたのがきっかけでした。
その華道家の方がお茶の先生の息子さんだったんですが、茶花のこともお茶のことも何もわからなかったのと、もともと器を作っていく上で、お茶のことは学んだ方がいいんだろうな、という気はしていたので、ちょっと数回勉強させていただこうと思って伺ったんです。
でも数回では何もわからなくて、そのまま入門しました。


Q:お茶を点てるときはどんな時ですが、どんな人といただきますか

A:家にお友達が来たときに点てたりしますが、一番はデパートとかでおいしそうなお菓子を見つけた時に自分のために点てることが多いです。家族に付き合ってもらって。
オープンアトリエでいらした方にもお茶を差し上げる準備をしているんですが、皆さんめいいっぱい制作されて時間がなくなることが多くてなかなか。笑 でも少人数のときで時間があればキッチンで点ててアトリエに運んだりします。ほかにもアトリエの生徒さんと外部の茶室を借りて、自分たちの作品などを持ち寄ってお茶会をときどきしています。


Q:はじめて購入したお道具や、思い入れのあるお道具を見せてください

A:稽古の七つ道具以外だと、茶筅を小渕の茶道具屋さんで求めたのが最初です。茶碗は働いている陶芸教室で試しに作ってみたのが最初ですね。なんとなく手放しがたくて今でも持っています。
思い入れのある道具は、お茶の先生にご依頼で制作した片口茶碗です。
普通だったら作る必要がなかった器ですが、コロナで濃茶の回し飲みができなくなって、それでもやっぱりみんなで一つの場所を共有しましょうってなったときにいろいろ先生が工夫されて。みんなで楽しくお茶できることに感謝しましょう、っていう場に参加できたことがありがたいと思いました。

使いやすい形を探っていくつも試作した片口

Q:お道具管理の工夫している点や、これまでの失敗譚があれば教えてください

A:工夫としては、普段使うものはまとめておいて、使うようにする。使いたい器などは使うときに出すのではなく、前もって出しておいて使うのを楽しみにするようにしています。
失敗は、あんまり言いたくないんですけど、茶碗をよく乾かさずにしまってしまって、貫入(釉薬の表面のひび)にびっしりカビがはえたことがあります...それ以来、一晩以上出しておいてからしまうようにしています。

Q:ご自宅の水屋/キッチンで気に入っている点や、今後改善したい点を教えてください

すべて見せない収納になっているところが気に入っています。食器類も乾物もスパイスもゴミ箱もキッチンユニットの引き出しに入ってるんです。全て仕舞って、フラットにできるので茶道具も広げやすい。
あとはシンクのそばにちょっと柄杓をかける場所や、茶筅をかける場所が手元にあったらいいなと思います。


Q:三宅さんにとってお茶とはなんですか

感謝、かなと思います。
お茶というかお茶のお稽古で先生のところに伺ったときに感じるんですが、いろんなことに対する感謝を感じられる瞬間。
普段は生活のこととか自分のことに頭がいきがちですが、人とのつながりとか、季節の移ろいとか、先生のお話を伺いながら一服点てていると、周りを感じられる瞬間で、ありがたいひとときだなと思います。


次回に続きます


【茶と家コラム】「お茶を一服いただけますか」陶芸家・三宅直子さんの、水屋にも点前座にもなるキッチン・3

こんにちは、埼玉県さいたま市を拠点に茶室デザインを行っているリンクス・ホリ、広報と「茶と家」プロジェクト担当のWです。

「茶と家」プロジェクトでは、「茶の湯と日日豊かに暮らす」をモットーに、茶のある暮らしを応援する商品開発を行いつつ、日々のお茶の様子をInstagramTwitterでご紹介しています。

本日は、前回の記事(https://www.links-hori.jp/blog/2022/05/entry_571/)に引き続き、陶芸家・三宅直子さんの「茶のある暮らし」をご紹介します。

今回は「仕度」編です。


いちど茶漉し缶を通した抹茶を棗に張る
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鉄瓶に浄水を張り、火にかける

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水指も浄水で満たし、コンロとシンクの間に据える
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三宅さんのキッチンは奥行が広くフラットなタイプ
コンロとシンクの間に十分なスペースがあり、お道具を並べると素敵な点前座になりました!
カウンターキッチンなのでダイニングテーブルのお客様とお話をしながら点てられ、湯も冷めないし、合理的で美しい。真似したい。
(毎日キッチンがきれいであることが大前提ですが...)


次回は「お茶を点てる」ところをみせていただき、お茶とお菓子のご紹介をいたします◎
ぜひご覧になってください!

次回更新予定:6月上旬

【茶と家コラム】「お茶を一服いただけますか」陶芸家・三宅直子さんの、水屋にも点前座にもなるキッチン・2

こんにちは、埼玉県さいたま市を拠点に茶室デザインを行っているリンクス・ホリの、広報と「茶と家」プロジェクト担当のWです。

「茶と家」プロジェクトでは、「茶の湯と日日豊かに暮らす」をモットーに、茶のある暮らしを応援する商品開発を行いつつ、日々のお茶の様子をInstagramTwitterでご紹介しています。

本日は、前回の記事(https://www.links-hori.jp/blog/2022/05/entry_570/)に引き続き、陶芸家・三宅直子さんの「茶のある暮らし」をご紹介します。


直子さんのお茶空間はキッチンとダイニング
miyake_01map.jpgのサムネール画像
明るい光の差し込む広々としたキッチン

まずは①と②の部分、お茶道具の収納を見せていただきましょう。

miyake_02shitaku.JPGのサムネール画像
壁に作りつけられた戸棚の一番左がお茶道具専用

よくある普及型のキッチンでは、天井の高さいっぱいまで戸棚になっていることが多いですが、直子さんのキッチン収納は目線の高さの一段のみの潔い設計
踏み台などを使わなくても全ての道具に手が届き、なおかつ上開き扉で全面を開放できる作りのため、安全に出し入れすることができます。

IMG_4754m.JPGのサムネール画像
戸棚後ろの壁も直子さんの作品のタイル 淡いグレイッシュな青緑色がきれい


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戸棚の中身
見た目はスタイリッシュなのに、驚きの収納力です。

焼き物の茶碗、水指、建水はすべて直子さんの作品。
この棚には日々のお茶に使うものを入れており、器はたくさんの作品から翌日使うものなどを選んで加えているんだそう。

「しまい込んでいると使わなくなっちゃうし、お茶もしなくなってしまうから、すぐ使えるところに置いておくんです」

本日の茶碗や菓子器も、すでに選んでキッチンの上に控えてくださってました。

IMG_4839.JPGのサムネール画像
全体図②の引き出し収納直子さんには直子さんの作品だけでなくほかの作家の作品もたくさん


次回は「仕度」を見せていただきます!
ぜひまたご覧になってください。

次回更新予定:5月30日(月)PM

【茶と家コラム】「お茶を一服いただけますか」陶芸家・三宅直子さんの、水屋にも点前座にもなるキッチン・1

いつの間にか吹き抜ける風もあたたかく変わり、窓から見える氷川神社の緑は日に日に鮮やかに青々としていきます。
さいたま市大宮区から、茶室デザインのリンクス・ホリ、広報担当のWです。

実はこの度、リンクス・ホリに新プロジェクトが立ち上がりました。
家づくりの会社らしく、暮らしに茶の湯を取り込んで、日日豊かに暮らすためプロジェクトです。「茶と家」プロジェクトと題しました。

現在は主にnoteでの茶と家にまつわる読み物の連載と、
お茶を日常に取り込むためのプロダクトの開発を準備中。
InstagramTwitterで、プロジェクトの進捗や日々のお茶休憩を更新していますのでぜひご覧になってください◎

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さて、そんな茶と家プロジェクトで、「お茶を一服、いただけますか」という取材企画がはじまりました!

茶の湯とともに暮らす方のご自宅にお邪魔して、お茶を一服点てていただき、支度や片付けなどを見せていただく連載です。

お茶を始めたばかりの方にとって、
 「何から買えばいいの?」「お手入れは?」「保存方法は?」 などなど、疑問は尽きないことと思います。

 また、茶の湯が日常になるにつれ、 収納使い勝手など、お悩みもどんどん出てきます。

 茶道具には様々なものがあり、取り扱いもそれぞれ。 
そして、ご自宅の茶の湯をする空間も収納場所も人それぞれ。

 きっと、疑問・お悩みを解決策もひとつではなく、ひとりひとりの暮らしに合った正解があるのではないか。
 そしてそれはとてもたのしそうではないか。

 おうちでのお茶生活の様子、見たい、知りたい。 
 ちょっとずうずうしいお願いなのですが、 茶のある暮らしを送る皆々様、お茶を一服、いただけますか。

という、企画です。
リンクス・ホリで手掛けた茶室に限らず、ご紹介させていただきたいと思います。


そして去るゴールデンウィークのよく晴れたある日、陶芸家で私のお茶仲間でもある、三宅直子さんのお宅へお邪魔し、お茶を一服いただいてきました。 

茶のある暮らしを彩る、作家さんならではのこだわり抜いた空間をご紹介します。

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三宅直子さん
大阪生まれ
大阪芸術大学美術学部工芸学科陶芸コース卒業
多摩美術大学大学院美術研究科陶コース修了
現在 東京都町田市の自宅兼工房にて作陶
多摩美術大学在学中に裏千家茶道教室に入門
作品制作と子育ての傍らでお稽古を続けられています
Instagram

いつも柔らかい笑顔であたたかな空気をまとった直子さん。
直子さんと私は、八王子市の山ひとつ挟んだお隣の美大の院と学部に通っているときに、裏千家のお教室で出会いました。
ほぼ同時期に入門した年の近い社中で、ちょっとしたことを聞いたり、楽しみを共有したりすることがしやすく、とても親しみを感じている同期です。


直子さんのおうちのお茶空間は、キッチン&ダイニング

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ご案内いただいたのは、ご自宅2階のリビングダイニングキッチン。
大きな窓から明るい光が差し込み、猫さんもうとうとしている癒しの空間でした。
ハチワレ猫さんはヒマラヤちゃん。もう一匹、アルプスちゃんがいるのですが、この日は終ぞ姿を見れず。警戒心が強い猫さんもかわいいです。


本日はここまで、次回は直子さんのお茶道具収納をご紹介いたします◎ 
次回更新予定:5/26PM

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