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畳を知る・柴又/須藤畳店さま見学

青空がまぶしいさいたま市より、茶室建築・リフォームのリンクス・ホリです。
茶室の設計・施工だけでなく、一般住宅の新築・リフォームも承っております。

茶室に限らず、日本の建築において重要な存在なのが「」です。
市場に出されるマンションやアパートでは、畳の部屋が無い物件が増えておりますが、
戸建て住宅に限ると、小さくても畳のスペースを設けたいという施主様が実は若い子育て世代にも増えているんです。
お子様のお昼寝やプレイルームから、お客様用の寝室まで、
フレキシブルに利用できるのが畳の部屋の魅力。

ほんのりやわらかく、ほっとする香りで、夏涼しく冬あたたかい畳。

そんな「畳」について、建築素人の新入社員Wが畳屋さんに伺い勉強してきました!

ご協力いただいたのは、寅さんの故郷、葛飾区柴又の須藤畳店さんです。

sudotatami9.JPG

ご案内くださった須藤畳店ご主人と息子さん


実はこちらは私の高校時代の友人のご実家で、現在はお父さまとお兄さまのお二人で畳を作られています。東京では珍しくなった下町の風情が残るこの柴又で、長く地元の住宅や商店に畳を納めてこられました。


高校時代から「いつかマイホームを持つときには、須藤畳店に頼もう!」と密かに心に決めていました。

マイホームはまだ先ですが、こうしてお仕事で伺うことができて大変嬉しいです。



さて、今回お伺いしたのは、「床下収納のために、軽くて丈夫な上げやすい畳はできないでしょうか」という相談をさせていただくためでした。

そのためにはまず畳を知らなきゃ話にならん。


ということで、畳を構成する要素について、お話いただきました。

皆様もご自宅の茶室・和室を検討される際の参考に、ぜひご覧になってください!



・・・

畳床(たたみどこ)


畳床とは畳の芯材のことで、座り心地や重さだけでなく、虫を通しにくいだとか、さまざまな要素を決める重要な材料です。


一番古くから使われているのはわらを何層にも積み重ねて圧縮してつくる「藁床」です。

丈夫で長持ち、ふんわとして座り心地もよいけど、ものすごく重い。お茶の先生方は「しっかり詰まった藁床が一番足がしびれないのよ」と仰りますね。

一枚で30kg以上あるため、一般住宅ではなかなか採用されなくなりました。



その耐久性は歴史が照明しており、


現在もっとも使われているのが「建材床」と呼ばれる「畳ボード」を重ねたものです。

間に発泡材を挟んで厚みを出します。

手で持ってくださってるのが畳ボード二枚重ね

右側のブルーのものが、畳ボードの間に軽い発泡材を挟んで厚みを出したもの。


藁床に比べぐっと軽く、工業製品なので供給が安定していて安価です。また、解体家屋から出る廃材などの再生資源を利用したものも多く、エコロジー。

クッション性は藁床には劣ります。


間に使われている発泡材はホームセンターなどで見かけるものよりずっと目が細かく、ダニなどの虫を通さないというのも嬉しいところ。


しかし軽いと言っても10~20kgはあります。



最後に見せていただいたのがこちら、「衝撃緩和型たたみケアケア畳」です

その名の通り発泡材の間に衝撃を緩和するコルゲート板(波板)を挟み、発泡材の強度を補いつつ、転倒時の衝撃を緩和してくれます。


白い層が反発力のある表面材、水色が発泡材、黒い層がコルゲート板


介護の現場用に開発されたもので、とても軽く柔らかく、足腰への負担を和らげてくれます。

建材床より高価になりますが、介護保険における住宅改修対象のため、要支援・要介護と認定された場合は補助を受けることができるそうです。ご高齢のご家族のためのリフォームをお考えの方、ぜひご活用ください◎


軽くて丈夫な所が今回の要望にマッチしそうです!

あとは厚みの問題だけですので、畳床加工ができる会社を今度は探していきたいと思います◎



畳表(たたみおもて)


畳表はイグサなどで作られる織物、単体では「茣蓙(ゴザ)」と呼ばれます。

様々な種類・ランクの畳表を見せていただきました。


品質の違いが写真からもなんとなく伝わるのではないでしょうか。

国産のふっくらしたイグサをたっぷり用いたものほど高級で見た目も美しく、

外国産の安価なイグサをざっくり織ったものはやはりバラバラとした印象になりますね。


右上の目が細かいものと二色の市松になっているものは和紙を織ったものですしたものです。様々な色に染めることができるので洋間に合わせやすく、モダンな住宅に人気があります。ただし強度はイグサには負けるので、茶室のように立ったり座ったり歩いたりが多い場合は不向きかもしれません。



畳縁(たたみべり)


畳縁は畳の補強をするために畳に付けられている布です。古くは綿が主流で、現在では化学繊維交じり、高級なものだと麻製のものもあります。


茶室では基本的には濃紺などの無地ですが、一般のご家庭ではひし形などの柄入りも馴染みがありますね。


縁を付けずに仕上げることもできますが、その場合は時間も費用もかかるんだそうです。


琉球畳のこと


畳縁の無い半畳の畳のことをよく「琉球畳」と呼びますが、一般に流通しているものは厳密には「琉球畳風」にとどまるということはご存知でしょうか?

私は恥ずかしながら知りませんでした。

本物の琉球畳は七島藺(しちとうい)というイグサとは異なる植物を使用しているんだそう。七島藺(しちとうい)は柔道用の畳に使われるように、優れた強度を持つ植物ですが、現在では大分県の一部の農家さんで作られているのみなんだとか。




・・・


どんな畳床に畳表を合わせるか、また

さらに大きさはどうなのか。


畳は基本的にひとつひとつ特注です。

おうちの寸法に合わせ畳屋さんが畳床を切り、畳表を縫い合わせます。



先代が作られたという畳を縫う際の手当て


畳を縫う作業はほとんどが大きな機械でされますが、一部、手縫いが必要な場合や、手縫いで仕上げる昔ながらの畳の依頼もあり。

そんなときにこちらの手当てが用いられるんですが、代々直しながら使われていて何とも美しい。

最近ではお兄さまが畳製作技能士(国家資格!)一級の試験に向けてこちらを使って研鑽されているそう。




・・・



畳屋さんのお仕事は、畳床に畳表や畳縁を縫い、お客様のお家に納めるところまで。

下町・柴又は畳のあるお宅や商店が多く、須藤畳店はそういった地域の住宅を支える畳屋さんとして、代々技術を受け継ぎ商いをしていらっしゃいました。


須藤畳店のみなさま、お忙しいなかご親切に教えていただき本当にありがとうございました!


・・・


余談ですが、柴又と言えば帝釈天!



そのすぐ近くに、旧家の邸宅である「山本亭」がありまして、葛飾区の所有のためなんと100円で入場できます。


炉の切られた広間茶室で抹茶などの喫茶もされているので、茶室見学・ご休憩におすすめです◎

友人曰く、須藤畳店が納めた畳...のはず、とのこと


水屋も見られます。私は茶室の中で水屋を見るのが一番好きです。

表千家によく見られる通し棚か2枚のタイプで、水道が真ん中に取られているのが少し珍しい。


茶室から日本庭園を臨む



担当:W

staff_w.jpgのサムネール画像


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洋寝室から本格茶室へ、リフォームのビフォーアフター

五月雨続く週末、お出かけには不向きですが、雨音を楽しみながらのご自室での一服もまた趣がありますね。
茶室デザイン・設計施工のリンクス・ホリです。

先日ご紹介したこちらの物件の、施工前・施工後のお写真を弊社Instagramに投稿したところ、
お客様より「参考になる」との嬉しいお声をいただきましたので、こちらのブログでもご紹介させていただきます!

東京都品川区のマンション1室を茶道のお稽古用にフルリフォームしたU様邸
本勝手の炉と大炉を備え、様々なお稽古に対応できる茶室を施工いたしました。
utei_toko.JPG

こちらのお部屋の施工前はフローリングの寝室でした。
洋室は当然ながら畳の寸法に関係なく作られていますので、八畳を敷くには若干広さが足りません。
utei_b.jpg
しかし写真のようにクローゼットと押し入れ型の2つの収納があります。
そこで設計チームはこの2つの空間を活用するご提案をいたしました。

施工後の写真はこちらです。
utei_a.jpg
右のクローゼット部分は床の間に、 左の壁は収納の深さまで全体を後ろに下げ、
八畳が収まる間取りに変更しました。

ビフォーの写真では丸ドアがついていた壁は取り払われています。
既存の構造の残せる部分は残しつつ、必要な部分は思い切ったリフォームをすることで、
費用を抑えつつ、洋間から使い勝手のいい茶室に作り替えることができました◎

お客様にも大変喜んでいただき、茶室を使いお稽古をされているお写真を送っていただきました!

吊り釜の季節のマンション茶室リフォーム

こんにちは、リンクス・ホリ の堀です。


今年のはじめから、取り組んでおりましたマンションの茶室リフォーム工事

前回綿貫の記事で最後の調整中とお知らせしましたが、この度無事お引き渡しをすることが出来ました。

 

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今回の茶室リフォームは、以下の点が大きなテーマでした。


■リビング脇にある和室全体の床を上げて炉を切る

■マンションの茶室スペースには限りがあるので、炉を切る為に床上げした畳の床下は全て収納とし、また壁床は開閉式としてその裏側にも収納棚を造作

■茶室以外の目的で和室としても使用するため、障子戸は引き込みオープンとし、リビングと一体感を持たせる

■キッチンには、シンクを利用した簡易式キッチン立ち水屋を設える


特に床下は、お客様のご要望で最大限スペースを活用し、ほとんど全ての畳の下にボックス式の収納を製作しました。
技術的には、床の不陸(高さが不揃いになること)の回避のために、床組の直角精度、ボックス製作の正確さが求められます。

そのため家具施工業者と大工そして設計士と三者による細かい打ち合わせで進めて行きました。

結果、高い精度でぴったりいき、畳床下全体が高い強度のボックス式床下収納となりました。

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床の床の間裏に造った棚収納の開閉もスムーズです。
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お客様にも大変喜んで頂き、そして吊り釜の季節に無事お引き渡しをすることができ、良かったです。

大工そして施工チームの皆さん、ありがとうございました。

襖.jpg

 



埼玉での茶室建築・茶室デザインならリンクス・ホリへお任せください

埼玉にて茶室建築・茶室デザインを行っておりますリンクス・ホリです。
当社では、お客様のご要望にあわせた
茶室デザインのご提案や 実際の施工まで担当しています。

デザイン・建築・施工について、茶室のことならなんでもお任せください。


本日は、なぜリンクス・ホリでは多くのお客様より茶室建築のご依頼を

いただいているのかのポイントをご紹介いたします。



「失敗しない茶室づくり」を身をもって知っている


リンクス・ホリは、建築事務所でありながら、

代表が茶道の家元で茶道の指導へ携わっているという珍しい建築事務所です。


当社にて茶室リフォームを行うお客様へは、

家元としての知識や経験を基にした茶室リフォームをご提供いたします。


綺麗な茶室やおさまりの良い茶室リフォームは、

どういった建築会社でもできるかもしれません。


ですが、

・茶室の細部へのこだわり 

 ・茶道へ使用する様々な道具の収納 

 ・茶室自体の導線

など、ご自宅に茶室を造る上で考えるべきことは多くあります。


またご利用方法についても、練習で使用したいのか、

もしくはお客様を招いての本格的な茶道を行うのかにより

茶室のデザインが大きく変わってまいります。


ご要望と、そしてコストに合わせた茶室建築のご提案は

リンクス・ホリが強みとしている部分です。



茶室の新築から改修、マンションへのリフォームへも対応


リンクス・ホリでは、茶室建築・茶室リフォームを行っており

戸建住宅やマンションへのリフォームはもちろん

敷地内へ新たに茶室を新築するといったご依頼へも対応しています。


茶室を新築するとなった場合、万が一に備えて耐震性を

しっかりと確保する必要がございます。

地盤の状態をもとに工事内容を考慮し、安全性の高さを重視した施工を行います。


また、マンションや戸建住宅内のリフォームに加えて、

屋根や壁等の材質やデザイン等、こだわれる部分はとことんこだわります。


施主様のご要望なども取り入れながら、丁寧にデザインいたしますので

お気軽にご相談ください。



実用性を重視した茶室建築

お客様から多くご相談をいただくのが、茶道具の収納に関する要望です。

茶道は日本の四季と密接に関係があり、風炉や茶碗、掛け軸など、季節を感じさせる様々な道具があります。


道具が多くあるということは、その分収納が必要となることになります。

マンションや戸建住宅等の限られた範囲で、

最大限に収納を確保できる茶室リフォームを考慮しています。


茶室建築・茶室リフォームでお困りの方、またご相談先を探している方は、

是非一度、リンクス・ホリへご相談ください。

埼玉県さいたま市周辺ですと、比較的早期にお打ち合わせなどが可能です。


立礼卓事例集

茶室設計や茶室リフォームなど、各種茶室建築業務を承っております、リンクス・ホリでございます。
今回は当社で製作を行った立札卓の事例をご紹介します。

同座式立礼卓

【特徴】
4人掛けテーブルとしても使用できる同座式の立礼卓です。

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組み換え式立礼卓A

【特徴】
キュービックな形状の卓を組み合わせた立礼卓です。
卓の組み換えにより、向切・隅切点前にも対応ができます。

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組み換え式立礼卓B

【特徴】
キュービックな形状の卓を組み合わせた立礼卓です。
炉縁の交換により風炉釜から炉釜への変更ができ、炉・風炉の点前に対応ができます。

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当社では、このようにお客様の生活環境に合わせて、柔軟に立札卓を製作することが可能です。
各種立札卓の製作依頼をご検討されているお客様はぜひ、リンクス・ホリへお気軽にご相談ください。

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